タロットカード【カップの4】の意味は？逆位置/相手の気持ち/正位置も

「カップの4」は、タロットの中でも小アルカナと呼ばれるカードの1枚。全部で56枚ある小アルカナは4つの種類に分けられており、そのひとつが聖杯を表すカップです。これは水の属性を持つカードで、人間の感情や心を示しています。

タロットにおける小アルカナの特徴は、14枚のカードがひと組となって、ひとつの物語を表現していることです。ではカップの4番目のカードである「カップの4」は、どのようなシーンを描いているのでしょう。

ここではタロットの「カップの4」に込められた意味や、絵柄に隠されているメッセージについて解説します。

タロットの小アルカナ「カップの4」が表しているのは、安定や安心を求めるあまり保守的になっている心です。また過去の経験に対する不満から、身動きが取れなくなっている状態も意味しています。

しかし空に浮かんだ雲が、未来の可能性を示す「もう1つのカップ」を差し出しています。守りに入って行動できずにいるその瞬間でさえ、新たなチャンスは巡ってきていると教えてくれているのですね。

たとえば過去への未練や後悔から落ち込んで、身動きが取れなくなっている状態です。あるいは周りの人に対して不満を感じ、心を閉ざしている状況もあり得ます。どちらにしても、何かが心に引っ掛かって行動を妨げていると解釈してください。

また、心を閉ざすことで訪れる孤立や悲しみ、満たされない気持ちや内面に膨らんでいく欲求なども象徴しています。

また「カップの4」のカードは、物事の充実や満足できる状態も示しています。周りからの協力が得やすかったり、好きな人との関係が円満になったりするでしょう。

タロットカードを広げた際、小アルカナである「カップの4」が表になったら、どのようなメッセージを読み取ればいいのでしょうか。「カップの4」は人の心に関わっているので、よく出る場合にも意味がありますでもあります。

もちろん占う相手の人物像や占う内容によって、解釈の仕方は変わるでしょう。正しい最終結果を出すためにも、ここではさらにくわしく状況に応じた解釈の仕方について説明します。ぜひ参考にして、占った相手の心に響くアドバイスをしてあげてくださいね。

また、恋愛そのものに対する不満や不信感を表す場合もあります。今の自分にとって恋愛が必要なものかどうかわからず、仕事や趣味など他の物事を優先してしまう状態です。恋愛したいと思っているのなら、積極的に出会いの場に行くなど行動を起こしましょう。

また積極的に行動するほど、幸せをつかみやすい状態です。「くよくよ考えるよりも行動あるのみ」と思っていたほうが、恋愛を成就させられますよ。

また、相手が警戒心や迷いを抱いている状態も意味しています。こういった状態で接し方を間違ってしまうと、関係がうまくいかなくなるでしょう。相手がどうしてネガティブになっているのか、しっかりと見極める必要がありますよ。

ただし相手の人物像が、本質的にネガティブだと思い込まないでください。マイナスな状態に陥ってしまうことは、誰にでもあることです。

この状態の相手とは、積極的に接するのが大事。2人の楽しい思い出を作れば作るほど、心の距離は縮まっていきますよ。

ただし、あまりネガティブにとらえすぎないこと。復縁がうまくいくかどうかわからない段階で、よく出るカードでもあります。

また、復縁することでお互いが幸せになれることも示しています。「カップの4」が逆位置で出た場合は、復縁を強くすすめてもよさそうです。

すれ違ってしまう可能性があるため、もう少し積極的になるか、相手を想い続けるという覚悟が必要ですよ。

今は、自分の殻にも閉じこもっていて人間関係を築きにくい状態ですね。少しずつで構わないので、周囲の人とコミュニケーションをとりましょう。抱えている不安や悩みを、信頼できる人に相談するのも方法です。

実際の占いにおいて、タロットの小アルカナである「カップの4」はどのように解釈されているのでしょうか。ここでは現役タロット占い師による解釈の例を紹介します。

タロットカードを使った占いにおいて、小アルカナは複雑で難しいというイメージがあるかもしれません。しかし、じっくりとタロットカードの絵柄を眺めてその解釈を知っていけば、占いの精度は大きく高まります。

今回紹介した「カップの4」のカードは、安心や安定を示している反面、不満や保守的な姿勢も意味していました。解釈が複雑になるということは、それだけ人の心の機微を見極められるということ。

本記事で読み解いたタロットカードからのメッセージを、生活に役立てていきましょう。