厄年に死ぬ確率は高いの?周りの人が亡くなる?統計調査からの回答は【NO】
厄年に死ぬ確率が高いというのは本当なのでしょうか? この記事では、厄年に自分や周りの人が死ぬ確率が高いという噂について、統計データを参照して解説します。厄年に起こることや適切な過ごし方も紹介するので参考にしてください。
目次
厄年とは?
厄年とは、日本で昔からある考え方です。起源は平安時代にも遡り、ある年齢になると災厄が起こるとされています。
昔の時代の人は「厄年に不幸が訪れる」「死ぬ確率が高い」と考えて、祈祷や厄祓いを行っていました。現在でもその風習が残っていて、厄年を警戒して厄祓いをしたり不安になったりする方も多いのではないでしょうか。
以下に紹介しているのは、男女別の本厄の歳です。この前後の歳は前厄、後厄と呼ばれます。
- 男性→25歳、42歳、61歳
- 女性→19歳、33歳、37歳、61歳
厄年には何か悪いことが起こるのではないか、死ぬことがあるのかと恐怖を感じる方もいますよね。厄年に起こるとされている災厄や、死ぬ確率が高いと言われていることなどの真偽について詳しく解説します。
厄年に死ぬ確率が高いって本当?
「厄年に死ぬ確率が高いのではないか」と悩んだり、不安に感じたりしている方もいるのではないでしょうか。
厄年に死ぬ確率が高い、または自分の周りの人が亡くなるという話を聞いたことがある方もいるかもしれません。しかし、これは全くの誤りです。以下でその理由を紹介しますね。
厚労省のデータによると厄年と死ぬ確率は無関係
厚生労働省の「第23回完全生命表」のデータによると、厄年と死ぬ確率は無関係です。男女共に平均寿命は伸び続けており、幼児期での死亡率も低下しています。
10代、20代の死因は自殺が最も多いですが、厄年との相関関係はありません。したがって、厄年に死亡率が上がるという比例関係や因果関係は全くないと言えるでしょう。
昨今の感染症の流行で、特に厄年に死ぬのではないかと恐怖を感じる人もいたかもしれませんね。しかし厄年に死ぬ確率が高くなることはないのです。
厄年は男女で異なりますが、男女共に厄年に関連して死亡率が顕著に高い年齢が存在するわけではありません。高齢になるにしたがって死ぬ確率は高くなるという自然の摂理です。
とはいえ厄年には不幸が起こる?
厄年に死ぬ可能性が高いということはありません。しかし、厄年に不幸が起こる確率が高いのか気になりますよね。続いては、厄年と不幸について詳しく解説します。
必ずしも厄年に不幸が起こるとは限らない
厄年に必ずしも不幸が起こるとは限りません。また、不幸が起こる確率が高くなるわけでもありません。1年間の中で、病気をしたり不幸だと感じたりすることはあるでしょう。しかしそれは、厄年以外でも起こりうることです。
厄年ということを意識しているからこそ、不幸が起こると「厄年だからかな」と結びつけて考えてしまうこともあるでしょう。厄年に起こった不幸が印象に残りやすいのかもしれませんね。
厄年にはむしろ良いことが起こることもあります。厄年に良いことばかり起こるケースもあるので、詳しく知りたい方は以下の記事を参考にしてください。
厄年に起こる不幸なことの種類
死ぬ確率が上がることはないといっても、厄年に起こると言われる災厄。どのような種類の不幸が起こるとされているのか解説します。
- 体調を崩す
- 怪我をする
- 家庭環境の変化
- メンタル面の不調
厄年には、死ぬことはなくとも心身ともに不調に悩まされることがあるとされています。また、家庭環境の変化や自分の生活が変わることも多く、気忙しく過ごすこともあるようです。
これは、厄年の歳が進学、結婚・妊娠・出産を経験する年齢にあたることも関係するでしょう。また、最後の厄年である61歳では、加齢によって体力や気力が一気に低下する人も多いです。
平均寿命が男女共に80歳を超えたのは最近のことです。それまでは61歳といえばかなりの高齢者。死亡する人も多くいました。このような理由から、厄年に死ぬ確率が高いと言われるようになった可能性があります。
ここで厄年の体験談を紹介します。
nnpana
最近火傷とか怪我とか多いから「厄年だからかな?呪われてるのかも…」と夫に相談したら「今までは注意力の低さを身体能力でカバーしていたが、加齢により衰えてきている」と言われた
ふ〜ん…?私ゎ呪われてるだけだと思うけどネ……
この方は厄年に火傷や怪我が多くなっているようです。しかし夫には、加齢によるものではないかと諭されていますね。厄年の考え方が生まれた平安時代は、怪我や病気、人が死ぬことも物の怪によるものと考えられていました。
現代では病気についても治療法が確立したものも多くあります。したがって、今日では厄年に怪我や病気をすることや死ぬことは、加齢によるものであるということが一般的な考え方になりつつあるのかもしれませんね。
続いて2人目の女性の体験談です。
幸花
職場の先輩が厄年なんだけど、怪我とか病気とかが多くて、来年本厄のあたし、めっちゃビビってる……
厄年じゃなくてもほぼ毎年良いことないのに、こんなんで本厄来たらまずくないか?
そもそも今年前厄じゃん?!
この方は、職場の先輩が厄年で怪我や病気が多いことから自身に訪れる本厄を心配しています。さらに「毎年良いことがない」と嘆いていることから、さらに悪いことが起こるのではないかと不安に感じているようです。
周りの人が厄年に不幸に見舞われていると「自分の身にも起こるのではないか」と怖くなりますよね。もちろん、厄年に死んだり必ず大きな病気や怪我をしたりするわけではありません。しかし、注意するに越したことはないでしょう。
厄年はどのように過ごせばいい?
不幸が起こるとされる厄年。死亡することはなくても、小さい不幸もできれば起こってほしくないですよね。ここでは、厄年をどのように過ごせば良いのか紹介します。
厄祓いを神社で受ける
厄年には、神社で厄祓いを受けるのがおすすめです。厄年は誕生日からではなく、その年の元旦から大晦日までとされています。そのため、厄祓いは元旦から節分までの期間に受けると安心ですよ。
厄年は、昔から災厄が起こる、死ぬことがあるとされていることから気になってしまう人も多いでしょう。神社で厄祓いを受けることで、気持ちも落ち着くはずです。気の持ちようでも、不幸の起こる確率を減らせたら嬉しいですよね。
新しいチャレンジなどは控える
厄年は新しいチャレンジは控えるようにしましょう。ライフスタイルの変化や、加齢による心身の不調が表れやすいのが厄年です。その時期に新しいことをすると気力が減ってしまいます。
気力が減ると、怪我や病気につながってしまう可能性もあるかもしれません。厄年は、新しいことよりもすでに取り組んでいる物事に丁寧に向き合うことが大切です。
健康管理に気を付ける
厄年に病気をするとはよく言われています。死ぬ確率と同様に、病気をする確率も厄年で上がるわけではありません。しかし、厄年は自分の体を気に掛ける良いタイミングです。
健康診断や人間ドックを受けたり、マイナートラブルを解消したりすることで健康管理に気を付けましょう。健康診断で病気を早期発見できれば、死を遠ざけることもできますね。
特に女性の厄年である33歳は、妊娠・出産を経験する人が多い時期です。医学が発展する前は妊娠・出産で死んでしまう女性も多くいました。また、少し前までは33歳は高齢出産とされていたのです。
ただでさえ母体にも大きな負担がかかる出産は、高齢になるとさらに命の危険が伴います。このことから、昔は厄年に死ぬことが実際に多かったのかもしれませんね。
引っ越し・転職・結婚などの大きなライフイベントは時期をずらす
厄年には引っ越し・転職・結婚などの大きなライフイベントの時期をずらすほうが良いと言われています。しかし、厄年を理由に大きなライフイベントを諦めるのはおすすめしません。
進学や引っ越し、転職は自分だけでどうにかできるものではなく、周りの環境も整わないと叶わないものです。また、男性の厄年である25歳頃は結婚を考え始める人も多い時期ですよね。厄年に結婚することで、不幸が起こったり離婚したりする確率が高くなるということはありません。
厄年が気になる場合は、厄祓いを受けるなどしてバランスを取りましょう。自分のつかみたいチャンスが来たら諦める必要はありませんよ。
厄年にしないほうが良いこともあれば、厄年にすると良いこともあります。厄年にやると良いことについて男女別に詳しく知りたい方は、以下の記事を参考にしてくださいね。
厄年に死ぬ確率は高くはないので安心して大丈夫
厄年は、ライフスタイルが大きく変化する確率が高い年齢です。それによって心身の調子を崩すことがあります。
しかし、厄年に死ぬ確率は決して高くないので安心してくださいね。「厄年だから」と身構えすぎずに、体調管理をしっかりして楽しく過ごしましょう。