十一面観音のスピリチュアル性とは?ご利益・メッセージ・お祀りしている寺院も

十一面観音のスピリチュアル性を知っていましたか?この記事では、十一面観音のスピリチュアル的な逸話やご利益・メッセージを解説します。十一面観音のマントラやお祀りされている寺院も紹介するので参考にしてください。

専門家監修 |占い師 北の隠れ魔女ゆうこ

公式HP ブログ X Instagram
占い師/ヒーラー/スピリチュアルセラピスト
生まれながらの直感と霊感で占いを通してお客様に必要なメッセージを届け、心を癒やしながら悩みを希望に変え、...

公式HP ブログ X Instagram
占い師/ヒーラー/スピリチュアルセラピスト
生まれながらの直感と霊感で占いを通してお客様に必要なメッセージを届け、心を癒やしながら悩みを希望に変え、未来の幸せへと繋げていく「魔女の占い」で活動中。
精神科医療専門職として精神医学や心理学などを学び、心の病と向き合ってきた23年間の経験と、生まれながらのスピリチュアルな霊的経験から得たものを合わせた鑑定やカウンセリング、セラピーが人気。また、カラーセラピスト、パーソナルカラーアナリスト、エステティシャンとして、色や美の側面からも女性をサポートしている。

目次

  1. 十一面観音とは?
  2. 仏教の菩薩の一尊
  3. 十一面観音のスピリチュアル的なご利益とは?
  4. 十種勝利:現世での利益
  5. 四種功德:来世での果報
  6. 十一面観音を見た時のスピリチュアルメッセージは?
  7. 悩みや苦しみから解放される
  8. 常にポジティブでいるべき
  9. 十一面観音にまつわるスピリチュアル的な逸話!
  10. 疫病封じの伝説
  11. 貧しい夫婦を救った伝説
  12. 十一面観音の真言(マントラ)がある?
  13. ①オンロケイジンバラキリク
  14. ②オンマカキャロニキャソワカ
  15. 十一面観音をお祀りしている寺院は?
  16. ①奈良:聖林寺
  17. ②奈良:長谷寺
  18. ③奈良:法華寺
四種功徳
  • 臨命終時得見如來:亡くなるとき如来に会える
  • 不生於惡趣:地獄や餓鬼、畜生に生まれ変わらない
  • 不非命終:早死にをしない
  • 從此世界得生極樂國土:極楽浄土に生まれ変われる

四種功徳は、傷つけ合う生き方をする「地獄」、満たされず不平不満のなかにある「餓鬼」、ひとり立ちできず依存的な「畜生」の「三悪趣」から解放され極楽浄土へ生まれ変わるとされるものです。極楽浄土とは、輪廻から離れた阿弥陀仏の浄土を指します。

四種功徳のご利益により、迷いの世界である六道から解放されるのです。

十一面観音を見た時のスピリチュアルメッセージは?

密教の多くの宗派で祀られ崇敬されてきた十一面観音は、慈悲や智慧の象徴として古くから信仰の対象でした。かつては宮廷や貴族、武士に崇拝され、次第に庶民の間でも信仰が広がったのです。

十一面観音信仰は、芸術や文化にも影響を与えたとされています。ここからは、歴史や文化にも根付く十一面観音を見たときのスピリチュアル的メッセージを紹介します。

悩みや苦しみから解放される

十一面観音を見たとき、今抱えている悩みや苦しみから解放されるとスピリチュアル的に解釈できます。十一面観音は「大悲闡提(だいひせんだい)」とも呼ばれる、人々を苦しみから救う菩薩だからです。

悩みや苦しみは自然な流れで解決するほか、自分自身で解放されるための道を見つけることもあります。苦しみを強い力で浄化し、慈悲の力で癒してくれます。もし、悩みや苦しみがない場合でも、今の心身の健康が続きますよ。

常にポジティブでいるべき

常にポジティブでいるべきだと、十一面観音はスピリチュアルメッセージを送っています。十一面観音の裏の顔「大笑面」が持つのは、笑うことで悪人の悪行を減らす力です。その表情は、大きく口を開けた笑い顔が特徴です。

十一面観音は、苦しみや困難からの解放を求める人から信仰されてきた背景もあります。慈悲深い十一面観音は、希望を持ってポジティブでいるべきだとスピリチュアルメッセージを伝えているのです。

十一面観音にまつわるスピリチュアル的な逸話!

十一面観音のご利益十種勝利は、人より裕福になったり出世したりという煩悩とは異なるものです。日々を安泰に暮らし、無病息災でいるためにあります。ここからは、十一面観音のスピリチュアル的な逸話を紹介します。

疫病封じの伝説

十一面観音は日本に伝わって間もない頃から、疫病平癒を祈願されていました。「長谷寺縁起文」には、十一面観音の疫病封じ伝説が記されています。

疫病をもたらす霊木が大津の港に流れ着き、村々に火事や疫病をもたらしていました。徳道上人が、その霊木で十一面観音を造り災いを収めたのです。災いの元である霊木の力を、十一面観音の力で封じたと考えられています。

「長谷寺験記」によると、初代の十一面観音が火災に遭い、仏面は飛び境内の棕梠の木に落ち難を逃れました。その後十一面観音を新しく造ったものの、再び災いが起きたといいます。しかし、新しい観音像の仏面を元の仏面に変えたところ、疫病が収まったと伝えられています。

関連する記事