お地蔵さんには手を合わせてはいけない?理由や他のタブー・正しい拝み方も

お地蔵さんに手を合わせてはいけないという噂は本当なのでしょうか?の記事では、お地蔵さんに手を合わせてはいけない理由や、合わせても大丈夫なお地蔵さんを紹介します。お地蔵さんにまつわる他のタブーや正しい挨拶の仕方も紹介するので参考にしてください。

目次

  1. お地蔵さんとは?スピリチュアル的な意味は?
  2. お地蔵さんに手を合わせてはいけない?なぜ?
  3. 悪霊に取り憑かれるから
  4. 閻魔大王の化身とも考えられているから
  5. ただし手を合わせて大丈夫かどうかはお地蔵さんの場所・状態による
  6. 手を合わせてはいけないお地蔵さんとは?
  7. 道端にポツンといるお地蔵さん
  8. お墓の入り口にあるお地蔵さん
  9. 赤いよだれかけや頭巾をつけているお地蔵さん
  10. 管理が行き届いていないお地蔵さん
  11. 手を合わせても大丈夫なお地蔵さんとは?
  12. 神社・お寺のお地蔵さん
  13. 管理が行き届いているお地蔵さん
  14. お地蔵さんにまつわる他のタブーは?
  15. スマホで写真を撮ってはいけない
  16. お地蔵さんを拝むのもNG
  17. お地蔵さんの正しいお参り・挨拶の仕方は?
  18. 両手を合わせて真言を唱える
  19. お供物はお賽銭やお線香などが好ましい
  20. お地蔵さんがついている人の特徴は?

お地蔵さんとは?スピリチュアル的な意味は?

身近に祭られているお地蔵さんとはどんな存在なのか、スピリチュアル的にどんな意味があるのかご存知ですか?手を合わせてはいけないといわれていますが、日本では大人から子供まで馴染みのあるお地蔵さんについて、正式名称を含め解説しますね。

お地蔵さんは仏教の菩薩様で「地蔵菩薩」が正式名称です。古代インドで生まれ、サンスクリット語で「クシティ・ガルバ」と呼ばれました。日本語に訳すると「大地の母胎」という意味があり「地蔵」の語源といわれているのです。

亡くなった人は、六道と呼ばれる餓鬼道・畜生道・地獄道・人間道・修羅道・天道を繰り返し生まれ変わります。六道にはそれぞれの苦しみがあり、地蔵菩薩は地獄であろうとも、その苦しみを代わりに受けてくれる尊い神様です。

スピリチュアル的には、お地蔵さんは生前だけでなく死後までも母なる大地のような広い心で包み込み、すべての人を救済するといわれています。また、苦難の身代わりだけでなく子供を見守り助け、病気の身代わり、開運・勝利、安産など様々なご利益をもたらすのです。

お地蔵さんに手を合わせてはいけない?なぜ?

いつでも見守り救ってくれるお地蔵さんですが、手を合わせてはいけないといわれるのはなぜでしょうか。理由を2つ解説するので見ていきましょう。

悪霊に取り憑かれるから

お地蔵さんに手を合わせてはいけない理由の1つ目は、悪霊に取り憑かれるからです。お地蔵さんは、生死に関係なく苦しみを身代わりとなり救済してくれる存在であるため、悪霊が救いを求めて集まりやすくなります。

お地蔵さんは、道路脇や川沿いなど事故や災害で亡くなった人のためや、水子供養のために置かれている場合もあります。さらに、道祖神として、村に厄災が入らないように魔除けとして境界線となる道端などに置かれ、旅人の安全を守る役割も担っていました。

置く目的は様々ですが、次第に手入れもされなくなり、誰が管理をしているのかもわからない状態のお地蔵さまには救いを求める霊が集まり、中には悪霊も存在するでしょう。

優しさや懐かしさから安易に手を合わせてしまうと、悪霊に付け入るチャンスを与えてしまい取り憑かれる恐れがあるので注意が必要です。

お地蔵さんや仏様を見るとつい手を合わせたくなるのは、日本人としていい風習ですが悪霊に取り憑かれないように、手を合わせてはいけないお地蔵さんの存在を知るのも大切ですね。

閻魔大王の化身とも考えられているから

お地蔵さんに手を合わせてはいけない理由の2つ目は、閻魔大王の化身と考えられているからです。仏教を学ぶ基本の書とされている「望月佛教大辞典」では、閻魔大王がお地蔵さんであると記されています。

仏教では、亡くなった人は四十九日の間に7日ごとに審判を受け、最終的に閻魔大王の判決により6道のどの道に生まれ変わるのか決まるといわれます。閻魔大王は、ヒンドゥー教では生前の罪を裁く神ですが、仏教では怖いイメージだけでなく死者を救う神ともされています。

地蔵菩薩は、生前だけでなく亡くなり地獄に落ちた人までも救いの手を差し伸べ、すべての人を助けようとする存在です。その姿は閻魔大王と重ねられ、閻魔大王は地蔵菩薩の化身ではないかと考えられるようになりました。

罪を裁く怖い存在というイメージが残る閻魔大王の化身とされる地蔵菩薩は、手を合わせてはいけないものと思われたのかもしれませんね。

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